8月31日(金)交流会報告@南宮崎

  

8月31日(金)、南宮崎カトリック教会のホールをお借りして、交流会が開催されました。避難・移住者11家族(初参加は4家族、大人15人・子ども12人)、地元宮崎の方・サポーター8人(うち子ども1人)、全部で35人の参加がありました。
いつもはお母さんと子どもが大部分の交流会ですが、今回はお父さんの参加が4人、サポーターとして新たに参加してくださった男性2人も加わり、普段と少し違った雰囲気の交流会になりました。中部地方や関西から移住した方、そして妊婦さんも2人。放射能汚染とどう向き合ってゆくか、子ども達の健康をどう守ってゆくか、また、避難した事情を身近な人にわかってもらえないつらさなど、率直な思いをわかちあいました。
ドイツ出身の国際交流員、サシャさんが撮影したドキュメンタリー映画「フクシマからみやざきへ」の予告編の上映もありました。代表古田をはじめ、うみがめのたまごの交流会に参加した家族のインタビューや、交流会の様子などが紹介されています。
その間、子ども達は地元サポーターが準備してくれたシャボン玉や絵本、折り紙などでたくさん遊び、庭でスイカ割りにも挑戦しました。
昼食前には、今回も大久保顕俊君のバイオリン演奏に合わせて「ハッピーバースデー」を歌って、8月生まれの参加者のお祝いをしました。
今回は、地元サポーターの御厚意でかき氷食べ放題!桑の実、練乳、抹茶、ハチミツ、キャラメルソース、玄米甘酒とりんごジュース、エスプレッソ、あんこ、レモン、メイプルシロップ、ハトムギ、黒蜜…さまざまな手作りのシロップを用意していただき、子ども達もたくさんおかわりして、いろいろな味を楽しみました。また、イタリアのデザート「マチェドニア」(日本のフルーツポンチ?)のふるまいもありました。西日本産や外国産の食材を選び、準備してくださった地元サポーターの皆様、ありがとうございました。

今後も、楽器の演奏や手品など、交流会で一芸を披露してくださる方、受付や子どもたちの見守りなど、交流をサポートしてくださる方を募集しています。また「交流会でこんなことをやってみたい/やってほしい」というご意見もどんどんお寄せください。
参加者から寄せられた感想を、順不同でご紹介いたします。

原発事故の影響を恐れて実家がある宮崎県に避難してきました。うみがめのたまごさんの活動を知り、今回、初めて参加させていただきました。
参加した理由は避難していても、世間にはなかなか理解してもらえない、神経質、お父さんがかわいそう、など言われてしまい、放射能の話題は言いにくかったからです。
スイカ割りや紙飛行機作り、シャボン玉など楽しい遊びにこどもも喜びましたし、神父様がうちのきょうだいを軽々と空中で抱き上げて、くるくる回したりしてこども達も大喜びでキャーキャー叫んでました。お父さんは離れて暮らしているから、なおさら楽しかったと思います。
かき氷のトッピングもいろいろでした。神父様が作ったフルーツポンチ山盛りいただきました。
こどももまた明日も行きたい~と言っていました。
私も、自分が避難してきている悩みを素直に打ち明けられる場所がなかったので、本当に感謝しています。
こどもも私にとっても嬉しい1日でした。ボランティアの皆様もありがとうございました。また参加したいと思います。
(K.T.)

ひとりずつの参加費でなくひと家族ごとで100円であることや安心な食材であることがアナウンスされてのスイーツやたくさんの種類のシロップが楽しめたかき氷。
交流会の月に誕生日をむかえる人をみんなの歌でお祝いすること。
ひとときでも心が穏やかであるようにそして、ささやかではあるけど今ここに集えることや今こうして生きていることのうれしさというのか 、そういったものを大切にしようとしていることを感じました。
押し付けでなく控えめで・・・。
簡易だけど名札があることなどにも 心遣いがあって、うみがめのたまごが長く続いているわけ
がほんの少しわかった気がしました。
また移住者であれ避難者であれはじめての人であれ、そのどれでもない人であれ、この地の人であれ、マイクが等しく回ることに、共にあろうとする態度というか姿勢を感じました。以前、阪神淡路大震災で孤児になった方からお聞きしたのですが、話しを聞いてはくれても、どこか線が引かれていて、ひとごと、悲しい人としか見られなくて、とても淋しい思いをすること。
とても孤独を感じると・・。ここにはそうではない、そうあってはならないような思いがある気がしました。
そして何より心にとまったのは聞くこと、耳をかたむけることの態度でした。
言葉にならない、言葉にしにくい、言葉にできないこと、言葉にすればこぼれ落ちるもの。
同じ言葉にでも人によって違うものだし、ここでは、そういう言葉ではないものを受け止めてようとしている気持ちを感じました。
妻とお腹の子とのはじめての交流会でした。妻の郷里ではありますがすべてが整理できたわけではなく、ひとつずつ、少しずつ整頓できたらと思っています。皆さん、これから よろしくお願いします。
(K.S.)

うみがめのたまごの存在は、ツイッターで知り合い、既に宮崎県に母子避難をされている方から紹介していただきました。
小さい子供がいるので、昨年3月の震災から夫婦で食事や飲み水などに気をつけて生活をしていましたが、やはり東京で暮らしていると、だんだん危機意識が薄れ、放射能の不安も気の持ちようなのかな・・・と思うこともありました。
そんな矢先、第2子の妊娠がわかり、益々移住に対する思いが強くなりました。背中をおされる
ように宮崎行きを夫婦で決めました。
そして無事、この8月に移住が完了しました。
東京で西の食材確保にとても苦労した経験を踏まえ、主人がもともと宮崎出身ということもあり、こちらの新鮮で安全な食材を特に東日本のお母さんたちに発信する仕事をしたいと強く思い、今立ち上げの準備をしているところです。
宮崎の食文化も含め、この豊かな宮崎の食材を全国の方に知っていただけるように夫婦で頑張ります!
(N.A.)

私たち家族6人は今年の6月に大阪より宮崎へ引越ししてきました。
大阪に住んでいる時に地震後関東から大阪に避難されている方がいまして
その方は最終避難場所ではなく中間地点、通過地点として大阪で過ごされておりました。
私たちも本当にこのまま大阪で過ごしていいのだろうか・・・
何を一番大切にしたいのか・・・家族のあり方について考える日々が続きました。
子どもたちが頻繁に鼻血を出すことが多くなりこのままでは・・・と危機感がつのりこちらに移住することに決心いたしました。

こちらの会のことは以前より知っておりましたが、関西出身である私たちが参加してもよいものか悩んでおりました。
ですが今回思いきって参加させていただきした。
皆様に暖かく迎えていただき、参加してよかったと心から思っております。
うみがめのたまごの交流会でなら自分の思いを素直に話することができる気がします。
どうもありがとうございました。
そしてこれからも宜しくお願いします。
(H.Y.)


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