4/13(金)交流会報告@南宮崎

4月13日(金)、カトリック南宮崎教会のホールをお借りして交流会が開催されました。お天気の悪い中、大人15名、子供10名(計14家族)の参加がありました。避難・移住者は関東から10家族、東北から1家族、あとは地元宮崎の方で、今回、初めて参加された方は4組でした。今回はたまたまですが、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスの方がいて、国際色豊かな集まりになりました。家族の問題やがれきの話など、さまざまな話題が出ました。先輩移住者の方から、参加者にピンクのスイートピーのプレゼントがあり、優しい香りが漂っていました。終了後もお弁当をいただきながら話がはずんだ一日でした。

スイートピー

皆様から寄せられた感想を、順不同で紹介いたします。

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母子避難の方、ご自宅を失った方、いろいろな境遇の方がいらしていることに改めて、それぞれの立場や悩みの違いを感じました。特に個人的には、被災された方の話を伺えたことをありがたく思っています。
悩みの共有の場というだけでなく、会としてメディアや政治、地元の方とも積極的に関わりを持っていることに感心させられました。
また、会場を提供してくださっている神父様のお話にもじんわりと励まされました。ありがとうございます。(T.A.)

今回久しぶりに交流会に参加。初のお手伝いでお役にたてたか分かりませんが・・・
私個人的には移住を悩んだりする間もなく昨年宮崎に移住してきたので故郷を離れる事や故郷や両親・友人への想いやこれからの事などがこちらにきてからズシンと自分の中の課題としてありました。日々説明のできない複雑な混乱した想い・・・しかし現実は日々流れ・・・貯金はへるばかり・・・仕事も夫婦して辞めてきてのゼロからのスタート・・・極度の心配性の私が何故にこうしていられるかは自分でも正直分かりません。ただ言えるのは自分で決断したこと。誰の責任でもない自分で選んだこと。それでも泣いてる日々から抜け出すにはどれだけの時間がかかるのでしょう・・・
今尚、漠然とした不安というか地に足のついていないような自分との葛藤の日々です・・・人にはどう見えようが心は葛藤だらけです。
けど何故このような行動をおこしたかって子ども達に胸を張って時代をバトンタッチしたいから・・・どんな時代をバトンタッチできるか誰も分からないけど新しい道を作るがんばる大人の背中を見せたい。「がんばる」は頑張るでなく「顔晴る」姿を どんな時代も「顔晴る」背中を子ども達は見ているから・・・
そんな「顔晴ってる」古田さんはじめうみがめの事務局のかたの少しでも今回お役にたてればと参加しました。
1年が経ち移住や避難をされてきた方が1年間不安の中で子育てしてきた事、ご家族との気持ちのすれ違い、今回移住や母子避難を決断した人、様々な家庭状況をかかえる方が、うみがめのたまごには集まっているなあと改めて感じています。
家族移住と母子避難の方ではかかえた不安や問題の違い、また自主避難と避難区域の方でも想いや問題が違います。
つい他の家族と自分の家族を比較して落ち込んだりということも、うみがめの交流会の中でおこっているのだなあと改めて感じました。
人には受容の段階というのがあります。確か・・・キューブラロス博士の終末期医療の患者の死の受容プロセスで習ったのですが、自分にストレスという負荷がかかった時、人の心は葛藤します。否認・怒り・取引・抑うつ・受容
この受容までの心の変化は死の受容の時だけでなく、どんな事柄でもおこっていると思います。
自分が今どの段階にいるのかなあと客観的にみるだけで少し落ち着いたりします。そして相手にも同じような事がおこっていて今どの段階なのかと考えると相手への想いも一呼吸おけたりします。
人は生ものなので常に変化していますから、泣いたり怒ったりする自分を自分で認めて優しく接してあげたらいいなあと。
状況が違うとなかなか心が近づけないこともありますが、近づけなくても近づけられる誰かが近づいてそっとよりそえば、それがより自然なことだし、色々な境遇の方が集まるからそんな相手と巡り合えたりもあるかと。色々な温度差がある中だとしても、同じような境遇や悩みの人と出会えたり新しい価値観にめぐり逢えたりもできる交流会をこつこつと続けていてくれるうみがめは本当にすごいなと思います。続けるという事がどれだけ大変なことか・・・まとめることがどれほど大変か・・・表に立つという事は本当にエネルギーが必要ですからね。
性格的に裏方仕事を好むので、土の下の根っこ部分が強化できるよう協力していきたいと思っています。いつも事務局の方には感謝しています。(N.R.)

先日、チェルノブイリの研究をしているデータを見ました。
事故の直後、すぐに病気になった子どもが、長い時間をかけて回復して普通の生活ができるようになったという事例や、大人で、すぐには症状が出ないが、二十年、三十年後で急に健康が悪化して病気になるという事例など。さまざまなケースがあることに驚きました。東北に残っているお父さん達、また復帰のために頑張っている多くの人々の健康状態が心配です。
うちの幼稚園の給食は宮崎産と九州産の食材を使っていますが、今後は、食材の放射能を時々測定したいと思っています。東北のからのがれきが運ばれる心配もあり、放射線測定器を購入する予定です。
参加したみなさんの話を聞くと、子供の健康と成長が一番の問題ですが、その次は何かというと、今一番の課題は夫婦の絆だと感じます。確かに、お母さんたちは宮崎で苦労して頑張っていますが、仕事のために東北に残っているお父さんたちも同じ痛みを感じているのではないでしょうか。家族が離れて暮らしているからこそ、互いの丁寧な対話と理解は一番大切なものだと思います。なんでも話し合い、ともに議論してベストのことをともに選ぶ。
結婚のきずな、家族のきずなは順調の時も逆境の時も変わらないもので、いつも互いに支え合って生きていくのが夫婦だと思います。(S.D.R.)


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